目的
Day 3 は CLAUDE.md を体験する Day です。
Day 2 で見た永続化の階段、その 2 段目 にあたります。Claude Desktop の Code タブで開いたフォルダの直下に CLAUDE.md を置くと、そのフォルダ内の作業すべてに前提が効きます。
Day 2 で書いた Project の「手順」は Chat タブの Project 内に効きました。今日の
CLAUDE.mdは Code タブでそのフォルダを開いている間に効きます。
Day 3 は、CLAUDE.md という設定ファイルを覚えるだけでなく、今後も実務で使い続けられる 自分専用の作業箱フォルダ claude_workbox/ をひとつ作って、そこに Claude の働き方を埋め込む Day です。
目指すのは「完璧な CLAUDE.md を書く」ことではなく、多少雑に頼んでも CLAUDE.md があるから一定の型で動いてくれる 体感を得て、実際に役立つ水準の CLAUDE.md を手元に残す ことです。 完璧でなくていい。今後の作業で気づいたことを追記していけば、自分用の CLAUDE.md が育っていきます。
今日使う Claude の機能
- Claude Desktop の Code タブ: Day 1 以来 2 回目。今日は新たに
~/claude_workbox/という 自分専用フォルダ を開きます CLAUDE.md: Code タブで開いたフォルダの直下に置く Markdown ファイル。そのフォルダ内の作業すべてに前提として効きます。永続化の階段の 2 段目 にあたります
準備するもの
- Claude Desktop(Day 0 でログイン済み、会社 Team アカウント)
claude_workbox/の置き場所を決めておく: 推奨はホーム直下~/claude_workbox/(CLI ツールや今後の Skill からも参照しやすい)。デスクトップ~/Desktop/claude_workbox/でも OK。今後実務で使い続けるフォルダ なので、自分が見つけやすい場所にする- Finder: フォルダ構造を目視確認するため
手順
Day 3 のストーリーは「空フォルダを作る → CLAUDE.md なしで雑な依頼を観察 → 作り込み CLAUDE.md サンプルを入れる → 同じ雑な依頼で型が崩れない体感 → 自分用に少し修正」の連続です。 ざっくりとした指示を投げたのに勝手に型に沿って動いてくれる、その体感を自分の目で確かめるのがゴールです。
1. 作業フォルダを作る
- 置き場所を決める(推奨: ホーム直下
~/claude_workbox/、デスクトップ~/Desktop/claude_workbox/でも OK) - 先に Finder で
~/claude_workbox/フォルダを作成しておきます - Claude Desktop の Code タブ左サイドバーで「+ New session」(または
Cmd+N)をクリックし、表示されるフォームの「Project folder」で先ほど作成したフォルダを選択します(Environment はLocalのまま、Permission mode は既定値で OK) - セッションが開いたら、Claude に次のように依頼してフォルダ構造を作ってもらいます:
このフォルダ直下に、次の構造を作ってください。
- CLAUDE.md(空ファイル)
- activity.md(空ファイル)
- inbox/(空フォルダ)
- drafts/(空フォルダ)
- outputs/(空フォルダ) 人間が確認すること
Finder でフォルダを開き、構造が想定通りにできていることを目視確認する。特に
CLAUDE.mdとactivity.mdが 空ファイル であること、inbox/drafts/outputs/が空のサブフォルダとして存在していることを確かめる。
2. inbox/作業メモ.md を置く
以下のテンプレを ~/claude_workbox/inbox/作業メモ.md として保存します。Claude に「これを inbox/作業メモ.md として保存して」と頼んでもよいし、ローカルファイルなのでテキストエディタで直接保存してもよいです。
# 作業メモ
- 作業後の振り返りを毎回ちゃんと残したい
- 作業メモが散らばる
- Claude に頼むと、結論が後ろに回ることがある
- 抽象的な説明ではなく、具体例つきで返してほしい
- 出力をそのままコピペして使える形にしてほしい
- 作業後に、何をやったかを残すのを忘れがち
- よく使う依頼文をまとめたい 人間が確認すること
実際の自分の悩みと完全一致してなくて OK。もし気になる内容があれば自分の言葉に書き換える。次のステップでこのメモを Claude に渡すので、ファイルがちゃんと配置できていることだけ確かめてください。
3. CLAUDE.md 空の状態で 雑に 依頼する
ここから始まるステップ 3 と 6 は、CLAUDE.md ありなしの差をはっきり見るための実験 です。もちろん、実業務ではなるべく丁寧に依頼するべきですが、実験のあいだだけ 依頼文をあえて雑にします。
Project やプロンプトの工夫を入れずに、次の 一言だけ で依頼します:
作業メモ.md を整理して 口を出さずに Claude が出してきたものを観察してください。ステップ 6 で同じ雑な依頼を再度行って比較するので、手元に観察メモを取って おきます。
観察したい点の例(自分が気になった点を自由に追加してください):
- 結論の位置(先か、後か)
- 具体例の有無
- 保存先の提案の有無
- 未確認事項の扱い
drafts/outputs/を使ったか
人間が確認すること
もしかしたら、「それなりに整理されている」と感じるかもしれません。でも、毎回同じ型で返ってくる保証はない ことを意識しておきます。ファイルが勝手にできていたら、それは「Claude がたまたま気を利かせてそうしただけ」と認識しておく。今は観察するだけで OK。
4. 作り込み CLAUDE.md サンプルを設置 + フォローを読む
教材配布の CLAUDE.md サンプルを、自分の ~/claude_workbox/CLAUDE.md に貼り付けます。
- 以下のリンクを開いて全文をコピーします:
CLAUDE.md サンプル - 基本は Claude に依頼して編集してもらうのが楽です。たとえば「いま開いている
CLAUDE.mdの中身を、これに置き換えて:(コピーした内容を貼り付け)」のように頼みます - ファイルは
~/claude_workbox/CLAUDE.mdというローカルファイルなので、Finder からテキストエディタで直接開いて貼り付けることもできます
貼り付けたら、次のフォロー文を 声に出して読むくらいの気持ちで読みます:
このサンプルは、CLAUDE.md の効果を体感しやすくするために、少し作り込んであります。自分で使い始めるときに、最初からここまで作り込む必要はありません。まずは「目的」「扱ってはいけない情報」「保存場所」「出力形式」「作業後の報告形式」だけ決めれば十分です。 使いながら、Claude に毎回伝えていることや、出力がブレたところを追記していくことで、自分用の CLAUDE.md に育っていきます。
人間が確認すること
CLAUDE.mdにサンプルが入ったことを目視確認。フォロー文の「作り込む必要はない」「使いながら追記して育てる」という方針を 自分のものとして受け取る(「研修だから完璧にしなきゃ」と身構えないこと)。
5. inbox/次にやりたいこと.md を置く
以下のテンプレを ~/claude_workbox/inbox/次にやりたいこと.md として保存します。
# 次にやりたいこと
- よく使う Claude 依頼文をまとめたい
- 作業前チェックリストを作りたい
- ファイル整理のルールを決めたい
- 研修でわからなかった用語をメモしたい
- 今日の作業で気づいたことを残したい 人間が確認すること
ファイルが置けたこと。中身は今は読み流して OK(次のステップで Claude に渡す素材です)。
6. CLAUDE.md ありで再度 雑に 依頼する
ここがポイントです。ステップ 3 と同じくらい雑な依頼文 で頼みます:
次にやりたいこと.md も整理して 出てきたものをステップ 3 の観察メモと並べて、自分の目で見て 何が変わったかを書き出します。次のような変化があるかもしれません(観察例):
- 結論から始まる
- 具体例が入る
drafts/outputs/の使い分けが提案されるactivity.mdへの追記案が出る- 未確認事項が分けられる
人間が確認すること
ステップ 3 と比べて、自分が実際に画面で見た変化 はどれか。「期待通りに動いた」と思い込まず、自分の目で見てから書き出す。雑に頼んだのに勝手に型に沿って動いていることを体感する。これが「永続化の階段 2 段目」を踏んだ瞬間です。
なお、これは 実験のためにあえて雑な指示を出した結果 です。CLAUDE.md があっても、実業務ではなるべく丁寧に依頼するよう心がけてください。CLAUDE.md は「丁寧な指示の代わり」ではなく、「毎回繰り返さなくて済む前提」を担うものです。
7. 自分用に CLAUDE.md を少しだけ修正する
サンプルそのままでも実用になりますが、せっかくなので気になった部分を自分用に追記・修正します。例:
- よく使う出力形式を追加する
- 自分の業務で禁止したい情報を追加する
activity.mdに残したい項目を増やす- 自分がよく使うフォルダ名・依頼文の型を書き足す
書き方に迷ったら、Day 2 で植えた「Claude に相談する」習慣を使います:
(例)
CLAUDE.md にこういう内容を追記したい。書き方の案を 2 つください。
私が選びます。 人間が確認すること
提示された内容が 自分の望むもの になっていること(Claude の提案を鵜呑みにしない)。 良いかどうかを最後に判断するのは、Claudeではなく自分です。
8. 研修としての worklog 下書きを Claude に依頼する
その日の作業が終わったら、次のセクション「成果物 — worklog を残す」のプロンプトを Claude に投げて、その日の worklog 下書きを出させます。
ここで書き出される worklog は これまで続けてきた worklog(Teams 等に残すもの)です。claude_workbox/activity.md とは別物(フォルダ内ログと衝突しないよう別名にしてあります)。
成果物 — worklog を残す
その日の作業が終わったら、以下のプロンプトを Claude に投げて worklog の下書きを出させます。
WORKLOG PROMPT
今日のこの会話の作業を、以下の 4 項目で worklog にまとめてください。 私が修正できる下書きとして、各項目を短く具体的に書いてください。 事実だけを書き、推測や評価は含めないでください。 1. 今日やったこと 2. Claude が言ったが私が自分で確認していないこと 3. 私が承認した点 / 承認しなかった点 4. 気づき・疑問 特に Day 3 では、次の 3 点を必ず含めてください。 - 今日作った CLAUDE.md の全文(claude_workbox/CLAUDE.md の中身) - CLAUDE.md を入れる前(ステップ 3)と後(ステップ 6)で、Claude の動きがどう変わったか 3 行 - 今後 CLAUDE.md に追記したいルール 3 つ
下書きを読み、必要に応じて修正して、手元のメモか Teams に残します。
次の Day へ
明日は Day 4 — Cowork で指揮者になる に進みます。
Day 1 / Day 3 は Code タブで自分のフォルダを Claude に触らせる体験でした。Day 4 は Cowork ── 1 問 1 答ではなく、時間のかかる作業を任せて、その間に別の作業を進める感覚を体験します。
事前準備:
- 特になし(Cowork は Code タブとは別の機能。Day 4 ページで案内します)