目的
Day 1 は 自分の ~/Downloads/ フォルダを Claude に整理してもらう 体験をします。
ChatGPT や Gemini では「ファイルを移動する」という操作はできません。Claude の Code タブ は あなたが明示的に開いたフォルダの中身を確認し、必要に応じてファイル操作の提案や実行ができます。この差を最初に体で覚えるのが Day 1 の狙いです。
ただし、相手は自分の本物のファイルです。あとから「あれ、どこ行った?」とならないように、今日は Claude に削除させず移動だけにする・自分で承認してから動かす の 2 点を守って進めます。
今日使う Claude の機能
Claude Desktop の Code タブを使います。
Code タブは あなたが明示的に開いたフォルダの中身を確認し、必要に応じてファイル操作の提案や実行を行えます。Chat タブとの違いは、「会話」だけでなく「指定したフォルダの中で作業する」点。今日はその違いを体感します。
準備するもの
- Claude Desktop(Day 0 でログイン済み、会社 Team アカウント)
- 自分の
~/Downloads/フォルダ: 中身は普段使っているままで OK - Finder: 移動結果を目視確認するために使います
進め方の選択
Day 1 は次の 2 つのどちらかを選んで進められます。どちらでも体験は成立します。
- A. 自分の
~/Downloads/を直接整理する(推奨): 実用衝撃を最大化できる本来のコースです。本物のファイルを扱う緊張感もあるので、下の「事前避難」で守りたいファイルを手動で避難させてから始めます - B. 練習用コピーで進める(不安な人向け):
~/Downloads/を Finder で見て、整理してよいファイルだけを~/Desktop/day1_downloads_practice/のような練習用フォルダにコピーし、その練習用フォルダを Code タブで開きます。本物のファイルを動かさずに済みます
以下の手順は A を前提で書いています。B を選んだ場合は、手順の中の「~/Downloads/」を「~/Desktop/day1_downloads_practice/」と読み替えてください。
事前避難(A を選んだ人向け、推奨)
Day 1 を始める 前に、~/Downloads/ の中身を Finder で軽く眺めてください。「Claude には触ってほしくない」ものがあれば、Day 1 を始める前に手動で別の場所(例: デスクトップに _day1_除外/ フォルダを作って移動)に避難させます。
例えば次のようなものがあれば避難対象です:
- 進行中の作業ファイル
- 業務上の重要な書類
- 個人的に大事なもの(家族の写真、未バックアップの素材など)
- 用途や中身が自分でもよく分からないファイル
人間が確認すること
避難は「別フォルダへの移動」で構いません。判断に迷ったものは、無理に避難せず後で Claude と相談しても OK です(後の手順で「これは触らないで」と伝えられます)。
手順
1. Code タブで ~/Downloads/ を開く
- Claude Desktop で Code タブをクリック
- 「フォルダを開く」または同等のメニューから
~/Downloads/を選択 - Code タブのファイル一覧に Downloads の中身が表示されることを確認
人間が確認すること
開いたフォルダが本当に
~/Downloads/であること。/Users/<自分の名前>/Downloadsのパスが表示されているはず。間違って~/Documents/や~/Desktop/を開いていないか必ず確認する。
2. 中身を眺めて分類を提案させる(読むだけ、まだ動かさない)
Claude に以下を頼みます:
このフォルダの中身を一覧で見て、ファイルをどう分類できそうか提案してください。
今は提案だけで、ファイルは一切動かさないでください。
分類カテゴリの候補と、各カテゴリに何件くらい入るかを示してください。
件数が多い場合は、各カテゴリの代表例を 5〜10 件ずつ抜き出して見せてください。 Claude が分類カテゴリと割り当てを返してきます。
人間が確認すること
Claude が「実行しました」「移動しました」とは言っていないこと(今は提案だけのはず)。もし実行しようとしている気配があれば即座に止める。
3. サブフォルダ構成を相談して決める
Claude の提案を読み、自分が後で使いやすい分類になるよう相談します。例えば:
- 「
pdf/image/archive/の3つに分けたい」 - 「動画ファイルだけは別フォルダにまとめてほしい」
- 「用途がはっきりしないものは
_未分類/に入れて」
サブフォルダ名は自分が後で見たときに分かるものを選びます。
人間が確認すること
「用途や中身がはっきりしないものは未分類に残す」方針を Claude にはっきり伝える。分類を Claude に勝手に作り込ませない。
4. 移動計画を出させて、判断が必要なものだけ確認する
Claude に以下を頼みます:
決まったサブフォルダ構成で、どのファイルをどこに移動するか、計画を出してください。
形式は次のとおりです:
- 分類が明確なファイル群は、サブフォルダごとに「件数 + 代表ファイル名 3〜5 件」でまとめて見せる
- 分類が明確でないもの・パターンと違うもの・私の判断が必要だと思うものだけ、
個別に行として「現在パス → 移動先パス(理由)」の形式で全件挙げる
私の判断が必要な行には、行頭に「⚠」マークを付けてください。
まだ実行しないでください。 Claude が移動計画を返してきます。
人間が確認すること
全件チェックする必要はありません。「⚠」マークの行だけを読んで判断します。「これは未分類に変えて」「これは動かさないで」と伝えて、計画を更新させます。⚠なしの「件数まとめ」部分は、サブフォルダ名と件数だけ眺めて違和感がなければ OK です。
5. 移動を実行させる
計画に納得できたら:
この計画の通りに移動してください。削除はしないでください。移動だけ。 Claude が移動を実行します。
人間が確認すること
Claude が「実行しました」と言っても鵜呑みにしない。次のステップで Finder で実物を見るまで信用しない。
6. Finder で実際の配置を確認する
- Finder で
~/Downloads/を開く - サブフォルダができていることを確認
- 各サブフォルダを開いて、計画表通りのファイルが入っていることを目視で確認
- Downloads 直下に残っているファイル がある場合、それが現状維持または未分類として残すと決めたものかを確認
人間が確認すること
数が多い場合は全件確認が大変ですが、最低でも 各サブフォルダで 2〜3 件ずつ抜き取り確認 はしてください。Claude が「全部やりました」と言ったあとに、実は一部しか動いていなかった、という事例は起こり得ます。
7. worklog を Claude に依頼する
次のセクションのプロンプトを Claude に投げて、その日の worklog 下書きを出させます。
やってはいけないこと(安全境界)
Day 1 で「あれどこに行った?」とならないために、Claude に次のことをさせない ようにします。
- 削除させない: 移動操作だけにする。「これは削除候補です」のような提案が出ても、必ず「削除はしないで、未分類に残して」と返す
- 承認していない移動を実行させない: 必ず計画を出させ、自分が確認してから実行する。途中で勝手に動かさせない
- 用途や中身がはっきりしないファイルを適当に分類させない: 判断がつかないものは「未分類」または現状維持にする。「たぶんこれだろう」で動かさせない
- 触ってほしくないものは事前に避難: 業務上の重要書類や個人的に大事なものは、渡す前に別フォルダへ手動で動かしておく(「事前避難」セクション)
トラブルが起きたら
もし「想定と違う場所に動いた」「ファイルが見当たらない」と気づいたら、すぐに作業を止めて Finder で状況を確認します。普段 Time Machine などのバックアップを使っていれば、そこから戻すこともできます。worklog にも経緯を必ず記録しておきます。
成果物 — worklog を残す
その日の作業が終わったら、以下のプロンプトを Claude に投げて worklog の下書きを出させます。
WORKLOG PROMPT
今日のこの会話の作業を、以下の4項目で worklog にまとめてください。 私が修正できる下書きとして、各項目を短く具体的に書いてください。 事実だけを書き、推測や評価は含めないでください。 1. 今日やったこと 2. Claude が言ったが私が自分で確認していないこと 3. 私が承認した点 / 承認しなかった点 4. 気づき・疑問 特に Day 1 では、移動計画書のうち ⚠ マーク付きの行(判断が必要だった行)を どう処理したかを「3. 承認した点 / 承認しなかった点」に必ず含めてください。
下書きを読み、必要に応じて修正して、手元のメモか Teams に残します。
「確認していないこと」を記録する意図
2 番目の「Claude が言ったが自分で確認していないこと」は、ちゃんと確認しなかったことを反省するための欄ではありません。Claude を使った作業では、すべてを目視で全件確認するのは現実的ではなく、抜き取り確認になることが普通です。「Claude が言った内容のうち、自分の目で確かめた範囲はどこまでか」を 事実として残しておく ことが目的です。後から「あの日のあの作業、本当に全部 OK だったっけ?」と思い返したときに、自分の確認範囲を辿れるようにするためのメモです。
Day 1 では「2. Claude が言ったが自分で確認していないこと」と「3. 承認した点 / 承認しなかった点」に書くことが多いはずです。「Claude が言った全件移動を、Finder で抜き取り確認しただけなので全件は確認できていない」「Claude が提案したサブフォルダ名のうち◯◯は変更を依頼した」など、具体的に書きます。
次の Day へ
明日は Day 2 — Chat を使い倒す(Project + Artifact + 添付) に進みます。
事前準備:
- Day 2 では Claude Desktop の Project 機能を初めて使います。事前準備は特にありませんが、「自分が普段やっている定型作業」を 1 つ思い浮かべておくと進めやすいです(例: 「会議メモのフォーマット統一」「メールの下書き作成」「資料の要点まとめ」など、生徒データや実案件データを含まないテンプレ的な作業)